わたくしめ、人間嫌いのコミュ障のクセに、接客業とかいうとんでもない地獄に身を置いております
「もう限界」「もう無理」「辞める」「向いてない」「私の天職ってなに」と唱え続けて早5年……
気づけば先輩よりも後輩の方が多くなってしまったという現状
正直、社会人5年目としての自覚も覚悟も責任感もないけど、まあ頑張ってお仕事してます
ホントは日々の業務をこなすので精一杯だよ!
イレギュラー発生した瞬間てんやわんやだよ!
心も余裕なんて一ミリもないよ!
でもね、会社には、そんな私の心情なんて知ったこっちゃないのです
5年目なら大丈夫でしょ、とばかりにバンバン業務を振ってきますよ
その最たる例が、新規立ち上げ店舗への支援
一言で表すなら、クッソ忙しい
冗談じゃなく、一日でスタッフ一人あたり100人近くのお客さんを対応します
金銭のやり取りもあります
説明の不備などがあるとクレームに直結します
この世の地獄を詰め込んだみたいな忙しさと緊張感です
しかも自店舗とは違い、新規立ち上げ店舗は新しいシステムが導入されたり、逆に今まであったシステムが廃止されたりと、分からないことばかりです
忙しくて忙しくて、本当にてんてこまいで。
そうなると逆に、笑顔が絶えなります。
なんかね、常に笑顔で接客をし続ける感じで、もはや表情筋が笑みのまま固定されるんすね
そんで、笑顔でハキハキ抑揚豊かに対応すると、お客さんも余計な文句つけてこなくなる
正直、オープン日なんかは記憶はほぼないし、ブラインドタッチでパソコン入力しつつ、お客さんの目を見て笑顔で、口が記憶してるまま説明をこなす
そんなんを100人近くもやり続けるもんだから、そりゃあお客さんの顔も名前もひとっつも分かりやせんよ
覚えてる暇もねえんだから
つーかハナからそんなキャパシティー持ち合わせてねえし、そもそもこちとら人の顔と名前覚えるの苦手なコミュ障やぞ
無茶言うなや
でもね、お客さんって、結構従業員の顔覚えてるもんなのね
昨日、普通に自店舗で勤務してたら、やってきたお客さんに、
「あれ、お姉さん、この前〇〇に居なかった?」
と。
「やっぱりー!この間見たなー、と思って、あれーってなったんだよね、ハハハ」
ガチのマジで、そのお客さんを見た記憶も接客した記憶もない
下手なこと言えないので、
「私ホントはここの店舗がメインの勤務でぇ」
「〇〇は今オープンしたてで人が足りてないんですよお」
「こんな時間までお仕事だったんですかぁ?大変ですねえ!」
「やだーっ、ブラックじゃないですかあー」
とキャピキャピのしながらお客さんの話に逃げました……
ホントにねえ、申し訳ない話、感じのいいお客さんや普通に対応してくれるお客さんって、大好きなんだけど、マジで記憶に残んねえのですよ
その一瞬、「あー、いいお客さんで良かったぁ」と心の癒やしになって、次の瞬間には記憶から消えてしまうんす
そしてクソみたいなクレーマーばっかり記憶に残って嫌な思いを抱えるというね……
そりゃあ、自店舗の常連さんのおじさまで、毎回コンビニのスイーツ買ってきてくださる神様みたいな人はばっちり覚えてますよ!
その御方、ホントにいい人でねえ……
「こんな時間まで仕事で大変だよね、お腹すくでしょ、みんなで食べてね」
って言って、袋パンパンに詰めたコンビニスイーツ渡してくださるんですよ!
最&高
だいしゅき
でも、ホント、神客とクソ客以外、一ミリも記憶に残んないんです
だからそうやって「この間いたよね」って声かけてくださったお客様、ガチで記憶にないので、多分良客だったのだと思うのです
話してる雰囲気、感じの良い方だったし
そうなると、気になるのは自分の対応です
せっかくそんな風に声かけてくださった素敵なお客様に、私はちゃんと対応できていたのだろうか……
もちろん、自店舗以外での勤務の時は、クレームになるとその店舗で勤務する他の方の迷惑になってしまうので、ものすごく気を使って接客しています
でも、私は忙しさにかまけて、雑な対応を取ったりしなかっただろうか……
なにか問われたときに優しく受け答えができていただろうか……
そんなことをとりとめなく考えてしまう
でも
「この間いたよね」ってわざわざ声をかけてくださったってことは、少なくとも声もかけたくないくらいの最低の接客をしたわけじゃない、って思ってもいいのかな
そう思った皆既月食の夜
ちなみに職場に箱詰めで皆既月食は一秒も見られなかった